統計のあり方

「またか…」
勤労統計資料についてです。同じような感想を持たれた方もいるのではないでしょうか。
統計に関わったという官僚の発言が二転三転しており、当初決めていたルールが勝手に変わったことを何年にも渡って政治家も知らなったと言っています。
これは政府だけの問題ではなく、与野党 国会全体の責任として解決に向かうべき問題です。

■公文書
公文書は、もちろん立川市にも存在します。私も議会質問や政策資料をつくる時に、根拠となる材料を探すため様々な公文書を利用します。今回のような統計資料は、基本的に行政しかできない権限をもって、あらゆるデータの大元となる資料として作成された物ですから、その重みはハンパじゃありません。

■例えば予算
立川市議会では、これから総額750億円に及ぶ来年度の予算審議が行われます。審議は、数百ページになる予算書を基に行われますが、これは役所が作るものです。我々は、毎日の現金のやり取りや市の入出金を目の前で見ている訳ではありません。銀行に行って、市の通帳のコピーを見ている訳でもありません。もし仮に、この予算書が全て嘘だったらどうなるだろうか。公文書の改ざんとはそういうことなのだと思っています。

■「記憶にない」
記憶がないなら調べてから出てこい、と言いたい。これだけ頭の良い方達が集まっている首相秘書官が、そう簡単に記憶をなくすものでしょうか… 国会で答弁することが決まっている人が、本当に自分に記憶が無いならなぜ何千人もいる省庁関係者に事実がどうだったのか聞き回ってでも準備をしてこなかったのか。本当にこれだけの重要案件をそんな簡単に忘れてしまうのであれば、これ以上今の重要なポストは辞退された方が良いと思います。

■一方で野党は…
それに対して野党は、首相官邸から圧力があったのではないか、という追及をしています。当然、事実隠ぺいを意図した指示があったのであれば大問題です。しかしそうで無いと言っている以上、どこまで追求し続ける材料や根拠があるのか。無いのであれば水掛け論の域を超えることはできず、結局、結論を得られないまま迷宮入りするのではないかと思うと、これまた「またか…」です。今回に限らず、こうしたことがあると誰かの首を取ってやるという戦いが始まりますが、この点については国会内の熱気と我々国民生活との間に温度差があることを国会の方達には感じて欲しいです。

■組織と個人の脆さ
昨年の加計学園の時と同じく、また同じような問題が起きたことは憂慮すべきです。
市も都も国の議会も行政も、公文書にある様々な事柄に沿って活動をしています。先述の通り、議会での質問は公文書をはじめ正式な根拠に基づいていなければならないため、個人のブログなどはヒントにはしても参照はできません。特に我々地方議員は、公文書にある内容を持って市民の皆さんに説明などをする機会があります。よって、多くの分野に大きな影響力を持つ公文書がこんなに適当に、そして一部の人の考えで扱い方が変えられてしまうことには恐ろしさを感じています。

■仕組みを変える
無いと言っていたものがあった。決めたことをいつの間にか止めていた。ということは立川市でもあります。それを監視するのも議会の役割の一つです。でもその時、誰かのクビを切るという議論にはなりません。もちろん明らかな犯罪であれば別ですが、なぜ起きたのか、再発防止には何が必要なのか、議会と行政が一緒になって話し合われるのが常です。野党には誰かの任命責任を問うのも良いですが、個人の能力云々の前に、役所が勝手に規則をイジれる構造になっていること、その事を見抜くことが困難な現在の仕組みを建て直すための議論を進めて欲しいと願います。