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・子どもが増えると手数料も増える理不尽
・必要な人員が不足している側面も
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学童保育での子ども達にとって楽しみの一つがオヤツです。
■子どもが増えると手数料も増える理不尽
「同時期に通う子どもが多いほど手数料が×子どもの人数になる。せめて兄弟を一つの口座にまとめられないものか」とご相談を受けました。
学童に支払うオヤツ代。同じ家庭から兄弟が通うと普通なら同じ口座から人数分となるはずが、なぜか学童ではそうなっていません。
食費や靴、学校や部活動に必要なものは、親としても贅沢はできずとも頑張りますが、できるだけ抑えられる経費なら抑えたいと思うのが当然です。技術的に不可能なことなら仕方ないですが、兄弟の口座をまとめることは可能なはずです。本来、子どもが増えることは歓迎すべきなのに、増えれば増えるほど本質とは関係のない経費が嵩んでは本末転倒です。もっと子育てを歓迎できる社会にしなくてはなりません。
■必要な人員が不足している側面も
なぜこうしたことが起きているのかを調査したところ、思いのほか根深い問題が見えてきました。「人員不足」です。
学童は先生方が子ども達の面倒をみてくださっていますが、いわゆる事務専門の職員はいません。つまり、子ども達の保育だけでなく、口座振替などの管理も学童の先生が行っているため、兄弟の入退所(入学、卒業など)の変更など事務負担が大きいため対応できない、というのが理由であるとのこと(子育て推進課答弁)。
更に調べると、もともとはこうした事務は市役所で担っていたのですが、手が足りなくなったため現場である学童へ業務を移したということが分りました。
立川市は市長公約として職員定数削減を掲げてきました。このこと自体の可否は論じません。ただ、今回のケースを見ると、職員が減ることで現場の負担が増加し、学童本来の「子どものため」の時間が削がれているのであれば、早急に改めねばなりません。先生方が保育に向き合える時間を増やすことで、最大のメリットを享受できるのは子ども達なのですから。
改善に向け、担当部署内での議論がスタートしました。