陳情

昨日の立川市議会総務委員会で、「辺野古新基地建設の即時中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について、国民的議論により、民主主義及び憲法に基づき公正に解決するべきとする意見書の採択を求める陳情」が提出されました。

「辺野古、普天間新基地」と言うと、すぐに右か左かという議論になりがちですが、そんな短絡的な話ではないと思います。

総務委員会に、陳情を提出された方が説明にいらっしゃいました。恐らく20代と思われる青年。
マイクのスイッチを入れると、突然「ん!?何しゃべってんだ??」。彼は沖縄の方とのことで、冒頭沖縄の言葉で話し始めました。当事者の言葉は重みがあります。

国防、外交などの面からも防衛設備を持つことは必要だと考えています。ただ、「…移設先となる本土の理解を得られないなどさまざまな事情で、目に見える成果が出なかったのは事実(2018年2月2日衆院予算委 安倍総理)」ということを理由に挙げるのは、沖縄県民にとって失礼だと思います。

陳情書の表題にある通り、陳情は「新基地建設には反対」という内容です。
しかし主旨は3つのステップをもとに議論をしたい、というものでした。

1、辺野古新基地建設を中止し、普天間基地を運用停止してほしい。
それができなければ、
2、米軍基地が必要か否か、普天間基地の代替施設が国内に必要か否かを「全国民が責任と当事者意識を持って」国民的議論を行ってほしい。
その上で、
3、国民的議論の結果、代替施設が必要だということであれば、沖縄だけでなく全国すべての自治体を等しく候補地として公正で民主的な手続きにより解決して欲しい。

というものです。

我々の身近にある横田基地。国と国の協定によって運用されているものですから、先述の通り国防のために必要な面があると思います。しかし、夜22時~翌朝6時までという飛行禁止時間は一方的に破られたまま。新たな機体が配備されること自体に異論はありませんが、国にも自治体にも何の通知もなく進められています(これらには市も要請文を出しています)。だから、相互ではなく一方的と感じてしまうのかも知れません。

さて、沖縄では基地を争点にした選挙と県民投票が行われました。いずれも結果は「反対」が勝りました。
選挙は「民意を問う」ために行われ、その結果として当選した議員や議席を得た政党は、民意に応えるために働く。我々地方議員も同じです。
今も、沖縄の新基地建設は着々と進められています。賛成・反対の前に、私はこのやり方には疑問を感じています。これでは政治に対する憎しみと諦めを増幅させ、益々対立を煽るだけです。陳情者を含め、沖縄の方達が考えている・感じている本当の所は私は理解できていないと思います。立川も基地を抱える自治体ですが、沖縄のように自分の自宅の目の前で起きた戦争による支配や領土という感覚とは少し違います。なので、軽々には言えませんが、政治は国民に寄り添うものなのだとすれば、賛成か反対かの前に、県民に向き合い徹底的に対話をすべきだと感じます。