連日コロナ関連のニュースが飛び交っています。
特にここ6日間は都内感染者数が100名を超えた状態が続いており心配です。
まずは昨日7/7現在の東京都の状況です。
陽性者数 (累計) 6,973人
入院 427人(内訳 軽症・中等症419人/重症8人)
宿泊療養162人
自宅療養96人
入院・療養等調整中191人
死亡325人
退院等(療養期間経過を含む)5,772人
因みに、立川市では昨日新たに3人(累計24人)の感染者が報告されています。ここ2週間での増加スピードも気になります。
■PCR検査は全員に!
以前にもここで書きましたが、私は全員に検査を受けさせるべきだと思っています。
しかし政府(専門家会議)は「4月と状況が違う。緊急事態宣言を出す状況にない。」と繰り返しています。理由として「感染者は若い人が多くホテルや自宅療養で済んでいるため病床数に余裕があるから」というものです。
まずここで思うのは「今は余裕があるよね。でも余裕がなくなってから対応しようとしても遅いんじゃない?」です。私が思う位ですから、きっともっと深い理由があるのだろうと思い(期待し)ますが、普通に考えれば「余裕があるうちに手を打っておく」べきでは…
■「大丈夫」なら根拠を示してほしい
因みに7/7の数値を見ると、いわゆる感染経路不明者は感染者106人中47人(39.2%)います。約4割がどこでどう感染したか分からないのです。それなのに「病床が空いてるから」って、どういう理由…いや理由になるのでしょうか。それより、検査を広げて感染の有無を社会的にも本人にも明確にして、きっちり区分けすることの方が効果的ではないでしょうか。半分弱の状況が分からないままで、数字から分析など不可能であり、いつまで経っても減った増えたを繰り返すだけで、何ら解決にならないのではないでしょうか。
もちろん、大勢が感染して抗体を作ると仰っている方がいることも知っています。しかし、感染してはいけない人=重症になり易い人(高齢者、持病がある方など)にも同じことをする訳にはいきません。また、検査数を増やすと病床が足りなくなる、という声もありますが、今は「重症者数が少ない」ならば検査をしても病床が埋まる心配は低いのでしょうし、対応が遅れ一気に感染者が増える方がよっぽど医療崩壊に繋がるのではないでしょうか。
■見えないことへの不安
飲食店も未だに客足は戻らず厳しい状況が続いていて、客が来ても早く来て早く帰るようになったので、当然売上げに影響してきます。地域活動も自治会によっては10月まで自粛することを決めた所もあります。緊急事態宣言が解かれたにも関わらず、こうした状況が続いている原因は「見えないことへの不安」です。ウィルスという目に見えない相手。自分が、周りが、誰が感染しているのか見えない。数字の意味が見えない。感染してしまったらどうなるのか見えない。…見えないことが多すぎて、具体的な行動に繋がらず、とりあえず自粛しようという人がいつまで経っても減らないのです。
繰り返しますが、全員検査をして感染の有無をはっきりさせる。その上で治療が必要な人を治療し、不要な人には引き続き気を付けてもらう。状況を明確に伝えて、できることを理解してもらった方が長い目で見た時に経済にとっても良いのではないでしょうか。
■時と場合
最後にGo toキャンペーンです。内容の説明は省きます。
予算総額1兆6,794億円。中には、飲食店や商店街の応援施策など必要なものも含まれています。
恐らくこの事業の中身自体に反対する人は少ないと思います。どうせ行くなら安い方がいい、のですから。この事業が不人気なのは「優先順位と時期」の問題です。マスクと類似してますね。「不要不急な用事で都から出るのは遠慮して」と言われている時に、家族そろっての旅行、は相当な勇気が必要です。政府が「移動自粛は必要ない」と都と違う見解を出しましたが、この事業が使えなくなるからではないか、と疑ってしまうほどです。まずは、安心して外食したり、旅行に行ける環境をつくることを最優先にして、その後にキャンペーンを打ち出せば喜ばれるものになると思います。現状は、残念ながら優先順位と時期がズレていると言わざるを得ません。